【簡単】布団に入るとなんとなくかゆいと感じるのはダニのせい?|原因や特徴を知って対策しよう
布団に入ったとき、かゆいと感じることはありませんか?さまざまな原因が考えられますが、ダニによる被害もそのひとつです。今回は、布団でかゆくなる原因やダニが増える条件、被害を与えるダニの特徴などをご紹介します。家庭でできるダニ対策もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
布団に入るとなんとなくかゆい!考えられる原因とは?
布団に入って体がかゆいと感じる原因は、1つとは限りません。さまざまな可能性があり、複数の条件が重なってかゆみにつながることもあります。明確な原因を特定するのは困難ですが、考えられる可能性をいくつかご紹介します。
原因@ダニに刺された
布団でかゆいと感じる原因のひとつが、ダニ刺されです。ダニに刺されてすぐにかゆくなることもあれば、刺されてしばらく経ってからかゆいと感じることもあります。
原因Aダニの死骸やフンがハウスダストの原因となった
布団で感じる皮膚のかゆみは、生きているダニによるものだけでなく、ダニの死骸やフンがハウスダストとなって引き起こされる可能性もあります。ハウスダストは非常に小さく軽いため、空気中に舞うと吸い込んでしまうことがあります。
原因Bその他
布団の中でかゆいと感じる原因として、ダニ以外にも下記のような可能性が考えられます。
かゆみの原因としてダニ以外に考えられること
● 皮膚の乾燥
● ノミ
● トコジラミ
加齢や空気の乾燥により、皮膚が乾燥してかゆみが生じることもあるでしょう。また、ノミやトコジラミに刺されると、かゆみが強く残る場合があります。
なお、かゆみが気になるときは自分で原因を断定せず、なるべく専門医の診断を受けましょう。
かゆみの原因になる室内のダニの種類と特徴
人を刺すダニや、人は刺さないけれど被害を及ぼすダニなど、ダニの種類はさまざまです。ここではかゆみの原因になるダニとして、室内にいる3種類のダニとその特徴をご紹介します。
人を刺すことがある【ツメダニ】の特徴
ツメダニは他のダニの死骸を食べますが、人と接触したときに誤って皮膚を刺し、かゆみを与えることがあるダニです。
かゆいと感じるのは刺されたときではなく、約6〜7時間経ってからといわれています。体長は約0.7〜0.8mmしかなく、肉眼で見るのは難しいでしょう。
肉眼でも見える【イエダニ】の特徴
体長が約0.5〜1.0mmあるイエダニは、肉眼でも確認できる吸血ダニです。普段はネズミに寄生していますが、宿主のネズミが死ぬと今度は人を刺して吸血します。
刺される場所は主に皮膚のやわらかいところです。かゆみとはれは2〜3日続くことがあるため注意しましょう。
ハウスダストの原因となる【チリダニ】の特徴
人のフケやあかをエサとするチリダニは人を刺しませんが、死骸やフンがハウスダストの原因になる可能性があります。
また、ツメダニのエサになるため、チリダニを放置するとツメダニが増える恐れもあります。体長は約0.2〜0.4mmしかなく、肉眼での確認は難しいでしょう。
ダニが繁殖する条件や時期とは?
ダニは家の中のあらゆる場所に潜んでいます。特にダニが繁殖する条件が揃いやすいのが、布団です。家庭でダニが増える条件や時期を理解し、布団に入ったときのかゆみ対策に役立てましょう。
ダニが増える4つの基本条件
家庭で発生するダニは、次のような条件が揃うと増殖しやすくなります。
ダニが繁殖する条件
● 暖かい温度(20〜30℃)
● 高い湿度(65〜80%)
● 暗い場所
● 皮膚や髪の毛、ホコリなどのエサ
布団の中は、人の体温や汗で暖かくジメジメとした状態になり、暗くてエサもたっぷりあるため、ダニにとって快適な場所であるといわれています。
日本の住宅室内はダニにとって天国
布団の中だけでなく、昨今の日本の住宅そのものがダニにとって快適な場所になっています。従来の住宅に比べて気密性・断熱性が高くなったことで冬でも暖かく、空気の流れが停滞しやすくなり、ダニにとって快適な環境が常に保たれているためです。
梅雨だけじゃない!ダニ対策は365日必要
ジメジメとした梅雨は特にダニが発生しやすい時期ですが、ダニ対策は梅雨だけでなく1年を通して必要です。ダニは基本的に梅雨から秋にかけて繁殖します。しかし、住宅の高性能化により、梅雨の時期に限らず1年中繁殖しやすい状況が生まれています。
また、梅雨から秋にかけて増殖したダニは、冬には死骸となって残ります。つまり、寒くなったからといってダニ対策を怠ると、ハウスダストに悩まされる可能性もあるのです。
「布団に入るとかゆい」を防ぐには?おすすめのダニ対策方法2つ
布団の中でかゆくなる原因はダニに限定されませんが、ダニ対策を行うことで被害のリスクを軽減できます。ダニ対策を大きく分けると2種類です。
対策@ダニを退治する
布団の中の生きているダニを死滅させると、ダニによるかゆみの被害を回避できる可能性があります。ダニは熱に弱い生き物で、死滅には約50℃以上の高温が必要であるといわれています。
対策A環境を整えダニの繁殖を抑える
ダニが好む4つの条件を満たさないようにすると部屋や布団でダニが繁殖しにくくなり、ダニによる被害を抑えられる可能性があります。
完全死滅より抑制を意識した対策が大切
家庭でダニ対策をするときのポイントは、ダニの完全退治を目指すのではなく、繁殖を抑えることです。
ダニは高温の環境で退治できますが、残念ながら天日干しをしても全てのダニが死滅するほどの温度にはなりません。また、ダニはカギ状の爪で布団や衣類の繊維にしがみつくため、掃除や洗濯をしても完全死滅には至らないのが現状です。
このように、ダニの完全排除は難しいからこそ、ダニにとって繁殖しにくい環境づくりをすることが大切です。
家庭でできる布団のダニ対策
家庭でダニを完全に退治するのは難しいですが、布団にいるダニの数を減らしたり、繁殖を抑えたりすることは可能です。ダニが過ごしにくい環境にするための4つの方法をご紹介するので、ぜひ今日から実践してみましょう。
天日干しで布団を乾燥させる
天日干しはダニの完全退治としては不十分ですが、布団の湿気を追い出してダニが不快な環境を作るのには有効です。掛け布団や敷布団、毛布を定期的に天日干しして、乾燥した状態をキープしましょう。
部屋を換気して湿度を下げる
部屋を定期的に換気すると湿度が下がり、ダニの繁殖抑制につながります。梅雨で換気が難しい時期は、エアコンのドライ機能を活用しましょう。
掃除機や洗濯でダニの死骸やエサを取り除く
布団に掃除機をかけたりシーツを洗濯したりしてもダニの完全退治にはなりませんが、ダニの死骸やフケなどのエサを除去することは可能です。
ハウスダストの原因物質が取り除かれ、エサが少なくなりダニの繁殖が抑えられると、布団でかゆくなるリスクを回避できる可能性があります。
ただし、一度ではなく定期的に行わなければ意味がありません。布団の掃除やシーツの洗濯によって一旦キレイになったとしても、布団を使用するうちに再び髪の毛やフケが溜まるため注意しましょう。
便利グッズでダニ対策を習慣にする
天日干しや掃除機などの定番の方法以外に、便利グッズを活用したダニ対策もあります。例えば、ダニ退治機能搭載の布団乾燥機やダニ捕獲シート、ダニの予防スプレー、ダニ除け洗剤などです。
グッズによって用途や使い方が異なり、使用する人との相性で使いやすいかどうかが変わります。家庭のダニ対策は継続が大切なので、自分に合うグッズを見つけて習慣化しましょう。
布団や洗えないものはダニ捕りシートでお手軽に対策
寝具カバーは簡単に洗濯できますが、布団そのものや枕自体を家庭用洗濯機で洗うのはなかなか困難です。そこでおすすめしたいダニ対策グッズが、チリダニ捕獲シートの〈ダニトリーゼ™〉です。
誘引香料でおびき寄せ、5層構造のダニ捕獲シートで粘着捕獲する仕組みにより、1枚で最大392,832匹※のチリダニを捕獲できます。チリダニが減ると、チリダニをエサとするツメダニの繁殖抑制につながります。
また、ダニの死骸やフンも絡めとって逃さず、ハウスダストの原因物質を取り除くのにも役立ちます。布団の下やカバーの間に敷くだけ・置くだけ・挟むだけと、手軽に使えるのもメリットです。
天日干しや洗濯といったダニ対策よりも簡単なため、これまでダニ対策がなかなか続かなかった方はぜひ試してみてください。薄くてしなやかなため、ソファや本棚など、布団以外の場所でも使用可能です。
※ダニ捕獲数の測定機関:株式会社ビオスタ(インテリアファブリックス性能評価協議会指定の試験機関)
※ダニ捕獲数は使用環境により効果は異なります。
布団と一緒にぬいぐるみなどもダニ対策
オフシーズンの布団やあまり使わないぬいぐるみなどをダニ対策しながら収納したいなら、防ダニ効果が期待できる収納袋での保管がおすすめです。押し入れやクローゼットにそのまま収納するよりも、ダニの被害を受けるリスクを低減できます。
こちらの収納袋は、内側の生地に防ダニ・抗菌防臭機能※がついています。さらにセンサーが湿気を感知して色が変化し、換気や陰干しのタイミングがわかる便利な機能付きです。
布団と一緒にぬいぐるみやクッションも収納でき、押し入れの中をスッキリさせるのにも便利です。
※全ての菌や臭気に効果があるわけではありません。
-
防ダニ・抗菌防臭/衣類や寝具が入る収納袋 約幅70×奥行47×高さ23cm | 便利収納|クラレトレーディング公式オンラインストア (kuraray-trading.co.jp)
¥2,990(税込)
かさばる布団は防ダニグッズでコンパクトに収納
羽毛布団は押し入れの中でかさばるため、ダニ対策をしながら上手に収納するのが難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、こちらの防ダニ・抗菌効果※1の期待できる羽毛布団用収納袋です。
内側に防ダニ剤と抗菌剤を繊維に練り込んだ高機能不織布〈クラピュア®〉※2,3を使用し、成分をゆっくりと蒸散させることで効果の持続が期待できます。
通気性に優れた不織布は、夏の湿気対策にも便利です。羽毛布団の収納やダニ対策に悩む方は、ぜひチェックしてみてください。
※1 抗菌機能は不織布についた菌に対するものであり、収納物を抗菌するものではありません。また、全ての菌や臭気に効果があるわけではございません。
※2 〈クラピュア®〉とは、防虫・抗菌防臭などさまざまな効能を用途に合わせて含有する成分を、繊維の中に練り込んだポリプロピレン不織布のこと。
※3 裏地白不織布部分のみ〈クラピュア®〉を使用しています。
まとめ:布団で安眠するためにダニの特徴や対策を理解しよう
布団に入ったときにかゆいと感じる原因はさまざまで、一例として考えられるのがダニです。今回の内容を参考に、ダニの特徴や家庭でのダニ対策の仕方を理解し、布団の中で心地よく眠れるようにしましょう。