すだれにはどんな効果がある?| 日差し対策&夏の暑さをしのぐ使用方法もご紹介
すだれの効果といえば「日除け」ですが、日除け以外にもさまざまな効果が期待できることをご存知でしょうか?日本の暑い夏を乗り切るために、本記事ではすだれの効果や上手な使い方をご紹介します。すだれの選び方についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
すだれとは?
すだれ(簾)は、細く切った竹などを編んで作った日除けアイテムです。窓や軒先へ吊るすと、通気性を確保しながら日差しを遮るため、夏の室内の快適化に役立ちます。日本で古くから暑さ対策に使われており、現代でも活用されている夏の風物詩です。
すだれには部屋の仕切りとしての役割もあり、冬でも使用可能です。平安時代の貴族の住宅では、現在のすだれの原型といわれる「御簾(みす)」が間仕切りとして使われていたといわれています。現在でも、住宅や店舗、神社仏閣で仕切りとして使用されることがあります。
よしずとは何が違う?
すだれとよく似たものとして「よしず(葦簀)」があります。よしずとは、あし(葦)を編んで作る日差し除けのことです。日除けや仕切りになるという点は似ていますが、設置方法や構造が異なります。
すだれは吊るして使いますが、よしずは立て掛けて使うのが一般的です。続いて構造に関しては、密度の高さに違いがあります。隙間のあるすだれは風が通りやすいのが魅力ですが、すだれより密度が高いよしずは高い遮光性が魅力です。
すだれとよしずの違いについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
すだれの設置で期待できる効果
すだれを設置するとさまざまな効果を期待できますが、大きく分けると以下の4つです。
日除け
すだれに期待できるメインの効果は日除けです。単なる日除けではなく、風を通しながら暑さ対策ができます。涼を取りながら日差しも遮断できるのは、すだれならではの魅力といえるでしょう。
節電
すだれで夏の日差しを遮ることで、節電効果が期待できます。屋外に設置したすだれが外からの熱を遮り、室内の温度が上がりにくくなることで冷房の消費電力が少なくなります。
程よい目隠し
室内やベランダの程よい目隠し効果も、すだれに期待できることのひとつです。すだれには隙間があるため、完全に外が見えないわけではなく、外からの視線を遮りつつ景色を楽しめます。
窓用すだれだけでなく、ベランダの目隠しに便利なベランダ用すだれもあります。
インテリア
すだれには、インテリアとしての視覚的な効果も期待できます。
風に揺れるすだれの姿は風情があり、見た目も涼しげです。窓の外の日除けにするのはもちろん、室内でカーテンの代わりに使うことも可能です。夏を感じるインテリアとして楽しめるでしょう。
加えて、部屋の緩やかな仕切りとしても使えます。例えば、続き間のリビングと和室の間にすだれを設置すると、圧迫感を抑えながら空間の仕切りができるでしょう。仕切りとして室内で使用するのであれば、冬でもすだれを設置したままにできます。
すだれの効果的な使い方
暑さ対策の便利アイテムであるすだれの魅力を活かすには、効果的な使用方法を意識することが大切です。
室外機が日陰に入るように設置する
すだれを軒先やベランダに設置する場合、より高い節電効果を狙うなら室外機が日陰に入るようにセットしましょう。
夏に室外機周辺の温度が高くなると、冷却効率が低下して冷房が効きにくくなることがあります。室外機が日陰に入るようにすだれを設置すると、日差しが遮られ暑さが緩和されることで、節電効果につながる可能性があります。
ただし、室外機に直接面するようにすだれを被せるのは避けましょう。室外機の吹き出し口をすだれで塞いでしまうと、放熱した熱を再び吸い込み冷却効率が低下してしまい逆効果です。
冷房とすだれを併用する
すだれの使い方として、すだれ単体で使う方法と、冷房とすだれを併用する方法がありますが、真夏に冷房効率をアップさせるのに効果的なのは後者です。
初夏や秋であれば、すだれの遮光性と通気性を利用して涼を取れますが、真夏にすだれだけで過ごすのは昨今の暑さを鑑みると現実的ではありません。また、すだれなどの日除けを一切使わずに冷房だけに頼るのは、節電効果の観点から見て効率的とはいえないでしょう。
室温を簡単に効率よく下げたいなら、すだれで直射日光を遮断しながら室内で冷房を使う方法がおすすめです。さらにサーキュレーターも追加すると、室内の空気が循環してより効果的な節電対策につながるでしょう。
すだれの上手な選び方
すだれを効果的に使うためには、選び方にこだわる必要があります。自宅に最適なものを選び、すだれに期待できる効果をアップさせましょう。
窓に合った【サイズ】を選ぶ
すだれを効果的に活用したいなら、設置予定の窓に合うサイズを選びましょう。すだれは家の窓に合うように作られており、大きな掃き出し窓から小窓までさまざまなサイズのものがあります。
すだれが窓よりも小さすぎると日除け効果が期待できないため、事前に採寸が必要です。
特に重視したい効果に応じた【素材】を選ぶ
現代のすだれはさまざまな素材で作られており、素材ごとに期待できる効果が異なります。すだれを選ぶときは、どのような効果を重視するのかを考えましょう。
例えば日除け効果を長持ちさせたいなら、耐久性に優れた「竹」がおすすめです。ただし、天然素材ゆえに水分がついたまま放置するとカビが生えるデメリットがあるので、手入れしながら長く使いたい方におすすめです。
手入れの簡単さと日除け効果を同時に手に入れたいなら「樹脂素材」や「プラスチック素材」、高い日除け効果や目隠し効果を期待したいなら「アルミ素材」を検討するとよいでしょう。
インテリアや家の外観にマッチする【デザイン】を選ぶ
すだれのデザインを選ぶときは、インテリアや家の外観に合うかどうかを基準に選びましょう。
和風の家や和モダンスタイル、アジアンインテリアといった自然素材を多用したテイストに合うのは、竹で作られたシンプルなすだれです。
自然素材同士は相性がよく、安らぎを与える空間になるでしょう。竹は、使い込むほど味わいが増すという魅力があるため、経年変化を楽しめます。
一方、シンプルで直線の多いモダンな家やプラスチック家具を多用した洋風インテリアには、天然素材以外で作られたシンプルで現代的なすだれがぴったりです。色柄の選択肢が多いため、外観やインテリアの雰囲気に合わせて選べるしょう。
【便利な機能】が備わっているものを選ぶ
すだれの中には特別な機能がついたタイプもあり、選ぶときの基準のひとつになります。例えば、特殊素材によってUVカット効果が期待できるすだれや、防虫加工済みのすだれ、ロールアップ機能付きのすだれなどがあります。
機能性にもデザイン性にも優れた遮熱すだれ
便利でおしゃれなすだれをお探しの方には、こちらの遮熱すだれがおすすめです。
パイプにアルミを練り込むことで遮熱性やUVカット率がアップし、中空構造のパイプが空気層を作ることにより高い遮熱性と断熱性を実現しています。軽量で設置が簡単なことに加え、使用しないときはロールアップできるのも便利です。
また、ナチュラルな風合いの上質な光沢のある素材と2種類のパイプ配置により、高級感の漂うモダンでおしゃれなデザインに仕上がっています。ブラウン・グリーン・ブルー・スモークレッド・シルバーの5色展開となっており、インテリアや家の外観に合わせて選べるのも魅力です。
まとめ:すだれを効果的に活用して夏の暑さを乗り切ろう
すだれを上手に活用するためには、すだれの効果や使い方を理解し、自分にとって最適なすだれを選ぶことが大切です。本記事でご紹介した内容を参考にして、すだれを効果的に使用し真夏でも過ごしやすい室内にしましょう。